富士通コンポーネント

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プレスリリース

2007年6月12日
Fujitsu Component Limited

有機導電ポリマーを用いた
長寿命タッチパネルのサンプル供給を開始

富士通コンポーネント株式会社注1は、環境に優しい有機導電ポリマーを透明電極フィルムに適用した長寿命のアナログ抵抗膜方式タッチパネルを開発し、世界で初(2007年6月12日現在)の量産化に向けたサンプル供給を開始いたしました

有機導電ポリマーを用いたタッチパネル

有機導電ポリマーを用いたタッチパネル

今回適用した透明電極フィルムは、株式会社富士通研究所注2と共同開発した技術に基づき、樹脂フィルム上に柔軟で低い抵抗値を持つ有機導電ポリマー材料の薄膜を形成したものです。有機導電ポリマーの膜厚をナノメートルレベルで高精度に制御することで、タッチパネル用透明電極フィルムに求められる高度な抵抗均一性を実現しました。

主な特長

ITOを使用した従来品に比べ、長寿命化を達成

通常、アナログ抵抗膜方式タッチパネルでは、透明電極フィルム材料としてITO(酸化インジウム錫)の薄膜を樹脂フィルム上に真空中で成膜したものを使いますが、入力動作を多数回繰返した場合、フィルムの変形でITOにマイクロクラック(微小な割れ)が発生し寿命が短くなる問題がありました。一方、有機導電ポリマーはしなやかな材質であるため変形によるマイクロクラックが生じにくく、従来のITOを使用した場合に比べ筆記寿命は5倍(50万回)、打点寿命は10倍(1000万回)の長寿命化を達成しました。

青みを帯びたさわやかな色調

有機導電ポリマーフィルムを用いたタッチパネルは、従来のITO品に比してやや青みを帯びたさわやかな色調を呈します。全光線透過率は、GFタイプ注3で78%以上(従来のITO品では80%前後)、FFPタイプ注4で75%以上(従来のITO品では78%以上)と実用上遜色のない光学特性を有します。

量産性に優れ、省資源で環境に優しい材料

有機導電ポリマー膜は大気中、低温で成膜できるため、高真空と高温を要するITO膜の成膜に比べ、省エネが可能であり量産性にも優れています。また、半導体や太陽電池、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの製造にも欠かせない貴重な鉱物資源であるインジウムの使用量を削減でき、天然資源保全の観点で省資源の環境に優しい材料です。

用途

POS、ATM、KIOSKなどの端末およびPDT(ポータブル・データ・ターミナル)など厳しい筆記耐久性や打点耐久性を要求されるアプリケーションに最適です。

富士通コンポーネントは、大形から小形まで多品種のアナログ抵抗膜方式タッチパネルを製造しており、独自方式による長寿命タイプや、低反射で防汚特性に優れた車載用など、特長ある豊富なラインナップを揃えて様々なご用途でご好評をいただいています。今回の開発品は材料レベルから長寿命・低環境負荷を目指した環境対応型製品に位置づけられます。
当社では、本製品に限らず全ての製品での性能・品質の向上はもちろんのこと、さらなる環境負荷の低減につながる製品の開発と提供を通じて、お客様満足度の向上と地球環境の保全を目指します。

添付資料

PDF 概要仕様(116KB)

注釈

(注1)富士通コンポーネント株式会社:社長 小野統造、本社 東京都品川区

(注2)株式会社富士通研究所:社長 村野和雄、本社 神奈川県川崎市

(注3)GFタイプ:ガラス基板と導電フィルムから構成されるタッチパネル

(注4)FFPタイプ:2枚の導電フィルムとプラスチック基板で構成されるタッチパネル

補足説明

アナログ抵抗膜方式タッチパネルの透明電極として通常使用されているITO(酸化インジウム錫)膜は、樹脂フィルム上に真空スパッタリング法により形成したセラミックスの薄膜で、入力動作の繰り返しによりマイクロクラック(微小な割れ)が入り特性が劣化し、アナログ抵抗膜タッチパネルの寿命特性に影響します。当社での、荷重2.45N、R0.8mmのプラスティックペンによる摺動試験では、従来のITOで膜は20~30万回が限界でしたが、有機導電ポリマーを適用すると100万回でもほとんど劣化が観測されませんでした。

参考資料

  • 富士通コンポーネント株式会社
    【本社】東京都品川区東五反田2-3-5
    【資本金】57億64百万円(平成18年3月末日現在)
    【代表者】代表取締役社長 小野統造
    【事業内容】リレー、コネクタ、キーボード、マウス、サーバ・コンソールスイッチ、タッチパネル、サーマルプリンタなどの開発、設計、製造、販売。

お客様お問い合わせ先

富士通コンポーネント株式会社
マーケティング部
電話: 03-5449-7012
E-mail:promothq@fcl.fujitsu.com

以上


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。